南砺市井波の個別指導塾 成和学舎のブログ

砺波のそのまた奥地、南砺市井波で個別指導塾を営む榎木勝規のブログです。学習のコツから日々の教室でのできごと、子育ての日常についてつづります

子育てに正解はある?

南砺市では3世代同居を推進しています。

うちも昨年3月に神奈川から引っ越してきて3世代同居家族になったわけですが

良いこともあれば、困ったこともあるわけで

特にその中でも「子育て」論に関しては

夫婦の間だけでも意見がぶつかることだってあるのだから

ましてや世代の離れた親子間では

それはそれは大変な軋轢になることもありうるわけです。

 

しかも、親世代はすでに子育てを終えていますから

一応の「結果」が出た立場で自信満々で指導してきます。

(もちろん人によりけりでしょうが)

 

それが母親にとってはかなりストレスになることも多いですね。

 

私自身は3世代同居推進派です。

ですが、当事者が幸せになるためには

ただ一緒に住めば良いわけではなく

正しく学んで、お互いを受け入れる準備をして

問題が起こった時に解決する手順もあらかじめ打ち合わせをして

そのうえでスタートした方が良いですね。

 

我が家では私が緩衝材になって調整していますが、

急な決断でもあったので

お互いの準備期間も少なく

ちょこちょこ小競り合い(笑)が起こっています。

 

さて、子育てについてですが

 

育児本や、ネットでもてはやされているような

カリスマママに憧れたところで

誰もが同じようにできるはずがありません。

 

「子どものために」と

お母さんが頑張ってくれるのは

とても素晴らしいことです。

 

でも

 

まずはお母さんの心が平安で

お母さんが活き活きしていること。

 

これに勝る子育ての秘訣はないのではないかと

私は思います。

 

 

育児情報やお受験情報に振り回されて

あれをさせなきゃ、これやっちゃダメ・・・

と心に余裕をなくしているときは

大概のことはうまくいきません。

あるいは、なんとかできているようでも

とても疲れてしまうのです。

 

もちろん、子どものために「良いこと」は

確かにあります。

これまでブログにも綴ってきた通り

子どもはいつでも学べるので

逆もしかり

学ぶチャンスを逃してしまえば

「まぁいっか」と

うやむやにすることを

身につけるのも早いのです。

そして、なにより

親の姿をよく見ています。

 

でも、ああしなきゃ、こうしなきゃ

と情報に振り回されて自分を責めたてて

ストレスを抱えて結果

子どもにつらく当たってしまうくらいなら

 

なるようになるさ~

 

ぐらいに鷹揚に構えていたほうが

まだ良いというものです。

 

一番かわいそうなのは

勉強熱心なばっかりに

誤った情報を信じて一生懸命その通りにやって

失敗してしまうケース

 

こんなことがありました。

そのお母さんは

子どもは褒めて育てなきゃ

って一生懸命褒めてほめて

悪いこと(してほしくないこと)をしてしまったときも

にこにこ顔で受けとめてあげていた結果

子どもはなんでも思い通りになるのが当たり前

お母さんに対しては何をしても良いんだという

間違った考えを形成してしまいました。

わがままし放題で、手がかかるので

お母さんも余裕がなくなり

また、成長して力も強くなり、

お母さんが抱っこしてごまかすこともできなくなった頃に

相談を受けました。

 

 

いくら褒めるのが大切

受けとめることが重要といっても

いやなことはいや

と、はっきりと伝えてあげないと

子どもは当然わかりません。

むしろ、子どもだからこそ

「わかりやすく」伝えないと

混乱してしまうんですね。

 

まずはいやなことはいやと

毅然と、はっきりと、表情も大げさに

伝えましょうとアドバイスしました。

 

存在の否定ではなく

行動の拒絶というのがポイントです。

 

もちろん、何を肯定して、何を否定すべきか

ということも、細かくいうと考えるべきところはあります。

でも、まずはこまごま考えるよりは単純に

自分が嫌なことをされたときは

率直に「いやだ」と伝える

「ダメ」じゃなく「いや」がポイントです。

禁止ではなく、自分の意思や『気持ち』を伝えているので

相手に選択の余地があるのです。

 

「いやだ」と言われたときに

それをやめるか、それでもやり続けるか

それを通して、子どもの状態を知ることができ、

子どもの成長を知ることができます。

 

親がわがまま放題ならば子どもが犠牲になります。

一方で親が我慢しすぎても子どもは歪むのです。

ごくごく自然に

その「自然」が実は難しかったりします。

 

悪いことをすればその結果が自分に跳ね返ってくる

それが自然です。

不用意に高いところに上って足を踏み外せば

落っこちて「痛い思い」をするのです。

準備なく水に潜れば息ができなくて「苦しい思い」をするのです。

それが自然というもの。

冬になれば寒く、夏になれば暑いのです。

天に向かって抗議したところで、

自然はびくともしません。

自分が工夫するしかないのです。

 

それを、人間があれこれ手心を加えてしまうから

歪みやすくなるのです。

子育ての最良のお手本は

「自然」

 

子育ては、子どもと一緒に悩み、感じ、考えること

子育てを楽しめる大人が増えることが

何よりの少子化対策かな

とも思います。

 

子育てママ・パパ応援しています。

 

seiwagakusha.main.jp